インナーチャイルドセラピーとは、0−2歳までの間に生存のために作り上げた「歪んだ信念」に基づく、対処機構を1つ1つ解きほぐし、歪んだ信念や脳幹に溜め込んだエネルギー、体に記憶した感情から解放するセラピーです。生まれたばかりの赤ちゃんは、とても敏感で勘違いをしやすい状態にいます。たとえば、泣き続けても構ってもらえない経験をすると「私は面倒をみるほど価値のない人間なんだ」という「無価値感」を感じます。そして、「無価値な自分が生き延びるためにはどうすればいいか?」と考え、その為の対処機構「人の希望するものを与える」「人を喜ばせる」「人に従う」などを8歳までに作り上げ、そのために必要な能力を強化していきます。一方で、この対処機構の邪魔となる能力の成長を抑えるエネルギーが動きだします。例えば、創造性であったり、自発性であったり、自分の感情を感じる能力であったりといった能力です。
さらに成長するにつれて、周りの人たちが、そのプログラムを助長すると、ますます強化されていきます。例えば、人を喜ばすことで、自分の価値が認められると、ますます、そのために必要な能力が強化され、邪魔な能力が押さえつけられます。
そうしているうちに、「人を喜ばすために生まれてきたのだ」と錯覚し、自分らしさと勘違いしてしまいます。しかし、実際は、本来もっている才能を抑え込んでいるため、ストレスを感じ、モチベーションが必要になります。うまくいかないと「無価値感」に苛まれます。
この無価値感のようなゆがんだ信念は、様々な種類があります。「無価値感」「無力感」「存在してはいけない」「属していない」「愛されてない」など。このストッパーを解除することで、本来の無限の可能性を開花し、自分がやりたいことにエネルギーを向けることが可能になります。
逆に、上手に対処されていないと、うつ状態になったり、激しく傷ついたり、ネガティブな人間関係を引き寄せるパターンを繰り返す原因となります。
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